岩国城ロープウェイは、山口県岩国市に位置するロープウェイで、山麓の駅から標高約200メートルの城山山頂にある岩国城天守閣までを結んでいます。全長412メートルの距離を約3分で移動し、錦川や錦帯橋の美しい景色を眺めながら快適に山頂まで登ることができます。
このロープウェイは、四季折々の風景を楽しむことができ、特に桜や紅葉の季節には、観光客に人気があります。定員30名のゴンドラに乗りながら、山の豊かな自然と歴史を堪能することができ、音声ガイドにより岩国の歴史や文化についても学べます。
山頂駅に到着すると、まず広がるのは岩国市の街並みと、その先に広がる瀬戸内海の景色です。晴れた日には、遠く瀬戸内海の島々まで見渡すことができ、その眺望は訪れる人々に感動を与えます。山頂駅から岩国城までは徒歩で約10分の道のりで、自然に囲まれた静かな環境の中で散策を楽しむことができます。
また、山頂駅周辺には「からくり時計」の塔があり、決まった時間になると中の人形が動き、岩国にゆかりのある音楽が流れます。さらに、子供向けの遊具や屋根付きの休憩所、展望台も設けられており、家族連れにも人気のスポットとなっています。
岩国城ロープウェイの山麓駅近くに位置する吉香公園(きっこうこうえん)は、岩国市の歴史的な公園です。この公園は桜の名所としても知られ、錦帯橋とともに「日本さくら名所100選」に選ばれています。春には満開の桜、秋には紅葉が美しく、公園内を散策する人々を楽しませます。
吉香公園は、1885年に旧岩国藩主吉川家の氏神社である吉香神社が現在の場所に移設されたことを機に、整備が進められました。その後、1968年には都市計画公園としての指定を受け、現在に至ります。公園内には吉香神社をはじめ、歴史的な建造物や庭園が点在し、訪れる人々に歴史と自然の調和を感じさせます。
公園内には、旧岩国中学の跡地や紅葉谷公園、さらに岩国城天守閣など、見どころが多く存在します。吉香神社はもちろんのこと、歴史的な価値を持つ建物や遺跡も数多く残されており、散策しながら歴史を感じることができます。公園自体は年中無休で入場無料ですが、一部の施設には入場料が設定されています。
岩国城は、山口県岩国市横山に位置する日本の城(山城)で、江戸時代初期には岩国領の居城として使用されていました。現在では、吉香公園の一部として整備されており、再建された天守閣が山頂にそびえ立っています。
岩国城は、江戸時代初期に横山城として築かれました。かつての本丸には4重6階の天守が存在していましたが、廃城令により天守は破却されました。その後、城下町も整然と整備され、現在では錦川には錦帯橋が架けられ、観光名所として知られています。
1962年に、東京工業大学教授の藤岡通夫による設計で鉄筋コンクリート構造の復興天守が建てられました。さらに、1995年には発掘された天守台が復元され、当時の姿を再現しています。
岩国城は、2006年に「日本100名城」の一つとして選定されました。山頂からは、岩国の美しい景色を一望でき、特に晴れた日には遠く瀬戸内海まで見渡すことができます。この景観は、観光客だけでなく、地元の人々にも愛され続けています。
9:00〜17:00
不定休(検査・整備)
岩国城ロープウエー
往復
大人 560円
小学生 260円
片道
大人 330円
小学生 150円
錦帯橋から徒歩で10分