山口 観光ガイド

山口県には角島、秋吉台、錦帯橋などの観光スポット、関門海峡花火大会、萩焼まつり、山口七夕ちょうちんまつりなどの観光イベント、ういろう、瓦そば、夏みかん菓子などのご当地グルメがあります。

山口県は山陽地方の県で、かつて周防国と長門国であった土地は毛利家に支配されていました。江戸時代には長州藩と称して幕末の動乱を主導しています。山口県の県庁所在地は山口市ですが、県庁所在地を凌ぐ下関市、宇部市、周南市、岩国市といった都市があり、西の京都ともいわれます。

山口県は、歴史の中で様々な役割を担ってきた県で、飛鳥時代には百済復興戦争で破れたことをきっかけにして朝鮮式の山城が築かれ、奈良時代には日本で唯一の鋳銭所が置かれ、平安時代には源平合戦の決戦地となって壇ノ浦で平家が敗れました。

鎌倉時代には元寇への対策のために長門探題が設置され、室町時代には大内氏の支配によって西の京都といわれるほど繁栄し、戦国時代には毛利元就によって支配されます。幕末に長州藩といわれた山口県は、明治維新を主導した藩として名を馳せています。

宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の場所となった巌流島も山口県下関市の関門海峡にある島で、そのような歴史を刻んできた山口県は、歴史を足跡となる史跡や縁の場所が点在しており、歴史ファンにとっては魅力的な観光スポットがいっぱいです。

さらに山口県には国内最大の石灰岩で作られたカルスト台地を含み、秋芳洞など人気の観光スポットがあります。石灰岩で作られたカルスト台地は水が浸透して地下に鍾乳洞を作り秋芳洞や大正洞、景清穴、中尾洞といった鍾乳洞が存在しています。

秋芳洞は日本最大規模の鍾乳洞で、調査の結果総延長が約8500mになることが判明しています。秋芳洞は観光道が設置されて公開されており、石灰岩が作り出す不思議な空間を見ることができます。

歴史と豊かな自然だけでなく山口県は食や民芸品なども楽しむことができます。たらこを唐辛子で味付けした辛子明太子は、現在は博多や九州の名産品となっていますが、実は山口県下関市で生まれた食品です。

熱した瓦の上に茶そばと具を乗せた瓦そばといった驚く料理もあり、土産菓子として有名な淡雪もあり、茶人好みの器を焼く萩焼あり、山口県には様々な楽しみがあります。

山口 のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

秋芳洞

神秘と驚異の地下空間、日本最大級の鍾乳洞

秋吉台の山麓の地下100-200メートルにある東洋屈指の鍾乳洞。総延長10,300メートルの内、約1kmが一般観光ルートとして公開されている。鍾乳洞としては日本最大規模。洞奥の琴ヶ淵より洞口まで、約1kmにわたって地下川が流れ下っている。 洞口の高さ24メートル、横巾8メートルに達する。洞内の最も広い「千畳敷」は、幅80メートル、長さ175メートル、高低差35メートルの巨大な洞内空間ができている。 洞内の気温は、洞口が大きいために外気の影響を強く受け、洞口近くで気温5℃〜18℃、洞奥では四季を通じて16℃。 洞奥の天井には風穴と呼ばれる深さ90mの縦穴が地上まで延び、煙突効果によって冬季...»

錦帯橋

5連のアーチが美しい木造橋

錦帯橋は、山口県岩国市の錦川に架かる5連の木造アーチ橋です。この橋は日本三名橋や日本三大奇橋に数えられ、国の名勝に指定されています。 1673年に岩国藩主吉川広嘉によって建造され、全長193.3メートル、幅5.0メートルの構造は継手や仕口といった伝統的な組木の技術を駆使しており、釘を一切使用していない点が特徴です。 また、桜の名所としても知られ、吉香公園と共に日本さくら名所100選に選ばれています。 ...»

角島大橋

コバルトブルーの海を駆ける、日本屈指の離島架橋

角島大橋は、離島に架かる橋として無料で渡れる一般道路の中では、日本屈指の長さ(1780m)を誇ります。特有のコバルトブルーの海士ヶ瀬をまたぎ、景観と調和した雄姿は、西長門海岸地域随一の景勝地です。 建設の歴史 角島大橋は1993年9月6日に着工し、2000年11月3日に開通しました。総工費は149億円で、山口県道276号角島神田線の一部として建設されました。かつて角島への交通手段は渡船が主でしたが、橋の完成により陸路で結ばれるようになりました。当初は旧豊北町の町道として建設され、道路構造令の第三種第四級で設計されたため、最高速度は40km/hに制限され、強風時には通行止めになることがありま...»

元乃隅神社

朱色の鳥居が荒々しい海へ続く

玄武岩の海蝕地形の岬に建つ神社。123基の朱色の鳥居が、100メートル以上に渡り並んでいて、鳥居の赤、日本海の青、周囲の草木の緑のコントラストが美しい。 断崖下の海蝕洞には、荒波が打ち付ける度に海水が中の空気と一緒に高く吹き上がる現象「龍宮の潮吹」が見られる。 地元の網元が枕元に現れた狐のお告げにより1955年に個人で建立した。 裏参道出口付近にある大鳥居の中央上部(高さ約5メートル)に設置された、「日本一入れづらい」とも言われる賽銭箱は、見事賽銭を投げ入れることができれば願いが叶うと言われている。...»

角島灯台

碧い海を展望できる美しい灯台

日本海に浮かぶ山角島の北西端、夢ケ崎に立つ石造の灯台。灯塔は総御影石造りで、日本に2基しかない無塗装の灯台の一つ。 「灯台の父」と呼ばれるイギリスの技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による最後の灯台で、日本海では初めての洋式灯台。1876年に石油灯で初点灯。 レンズは日本でも5箇所しかない特大のフレネルレンズで、第1等灯台に指定されている。 石造りの灯台としては日本で最も美しいとされている。 歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台で、国の重要文化財に指定。日本の灯台50選、近代化遺産、土木学会選奨土木遺産にも選ばれている。 一般公開されている参観灯台で灯台内部の105段の...»

別府弁天池

別府厳島神社の境内にあるコバルトブルーに染まった神秘と伝説の湧水池。池底まで透明で底が見えるため一見浅く見えるが、水深は約4メートルある。 秋吉台のカルスト台地に含まれ、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石でできた台地に、雨水などによって溶食されてできたくぼ地(ドリーネ)。 ドリーネの池の底から湧水し、湧出量は毎秒約186リットル。水温は年間を通じて14度。 カルスト地帯の特有のカルシウム-炭酸水素塩の水質により、池の色が日差しの角度によりコバルトブルーやターコイズブルーに映る。 ミネラルを豊富に含んだ清冷な水は、給水所で飲むことができる。日本名水百選に選定されていて、生活用水の水源や、マ...»

岩国城

横山の山頂に建つ1608年に作られた山城。岩国城は1600年の関が原の合戦後、岩国に国替えとなった吉川広家によって、6年半の歳月かけて築城された城で、4重6階の唐造りの天守だったが、築城後わずか7年で徳川幕府の一国一城令により取り壊された。 現在の天守は1962年、本丸南側に「天守構造図」という絵図を元に鉄筋コンクリート構造によって再建された。 桃山南蛮造りの天守閣内に、錦帯橋の精密模型、写真、武具や甲冑などを展示している。展望台になっていて、古い街並みや錦川に架かる錦帯橋、瀬戸内海に浮かぶ島々、遠くは四国の山並みを望むことができる。 山上と吉香公園のある山麓はロープウェイで結ばれている...»

松陰神社

明治維新の原動力となった吉田松陰を祀る神社で、1907年に門人である内閣総理大臣(初代、5代・7代、10代)を務めた伊藤博文らによって建立された。 1890年に松陰の実家・杉家の邸内に松陰の実兄が土蔵造りの小祠を建て祀った。松下村塾出身の伊藤博文と野村靖が中心となって、萩城内にあった鎮守・宮崎八幡の拝殿を移築して神社を創建。 現在の社殿は1955年に新しく建てられたもので、創建当時の土蔵造りの旧社殿は松下村塾での門人を祭る末社・松門神社となっている。 境内には松下村塾が現存している。この松下村塾において松陰は久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、吉田稔麿、入江九一、前原一誠、品川弥二郎、山田顕義...»

片添ヶ浜海浜公園

瀬戸内のハワイ!アロハな体験

日本の地中海と呼ばれる瀬戸内海国立公園内にあり、フェニックスが茂る広く解放的なホワイトビーチ、ヤシの木の並木道等、南国ムードあふれる海水浴場。砂浜全体の形状から、「バナナビーチ」とも呼ばれている。 瀬戸内海に浮かぶ周防大島には、個性豊かな海水浴場が各所に点在していて、山口県内では最も早い海開きを迎える片添ヶ浜海水浴場は「瀬戸内のハワイ」。照りつける太陽のもとアロハな夏の海水浴。休憩所・脱衣所・シャワー・トイレあり、快水浴場百選と日本の水浴場88選に選ばれている。 周囲にはオートキャンプ場、片添ヶ浜温泉、リゾートホテルなどもあり、釣りやスポーツ、キャンプ、みかん狩りなど四季を通じて楽しめる。...»

ときわ公園

緑と花と彫刻の自然体感テーマパーク

東京ドーム約40個分(189ヘクタール)という広大な敷地を誇る、ときわ湖を中心に広がる総合レジャーランド。 園内は、春には3,500本の桜、初夏は約8万本の菖蒲やツツジ、アジサイ、秋には菊が見られ、冬には毎年イルミネーションイベントをおこなっていて、四季を通じて彩りを添えている。 野外彫刻が園内各所に常設展示されていて、その数は90点を超える。公園のシンボルであるペリカンなどの鳥類が常盤湖で飼育されている。 動物園、遊園地などが併設され、子どもから大人まで楽しめる。 国の登録記念物に登録されていて、NHKの「21世紀に残したい日本の風景」総合公園の部で1位に選ばれたほか、日本の都市公園...»

青海島

遊覧船で大迫力の奇岩めぐり

奇岩の並び立つ様子から「海上アルプス」とも呼ばれる、北長門海岸国定公園の代表的な景勝地。 島の周囲は約40キロメートル。本土とは約50メートル離れた最狭地点に青海大橋が架かり、車で渡れる。 東西北の三面は日本海の荒波を浴び、波浪に侵食されて断崖絶壁、洞門、石柱、岩礁などが16kmにわたって変化に富む豪壮雄大な景勝をつくり出している。 島の外周を一周することができる観光遊覧船が本土の仙崎港から発着。遊覧船では石柱の間をすり抜けたり、自然の洞門をくぐったり、荒波に揺られながら、迫力とスリル満点の海上からの絶景めぐりを体験できる。 日本百景に選定されている。国の名勝および天然記念物に指定され...»

防府天満宮

学問の神様としてあがめられている菅原道真を祀った「日本最初の天満宮」。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮とともに日本の三天神といわれている。 本殿・幣殿・拝殿・春風楼は国の登録有形文化財に指定されている。宝物殿である歴史館には国の重要文化財9点など、約500点の宝物並びに多数の古典籍を収蔵。概要 防府天満宮(ほうふてんまんぐう)は、山口県防府市に位置する神社で、学問の神として知られる菅原道真を祀っています。この神社は、日本全国にある天満宮の中でも特に古い歴史を持ち、多くの参拝者が訪れる名所です。菅原道真が大宰府に左遷される途中、この地で亡くなったとされ、その霊を慰めるために創建されま...»

関門海峡

下関市と北九州市門司区の間の幅約700メートルの海峡。潮の干満により1日4回も潮流の向きが変わる。 航路として使える海面の幅は最狭部で約500メートルに過ぎず、S字に屈曲して見通しが悪いうえに潮流が速く、岩礁や暗礁も多い。 遭難は絶えないが、古来、本州と九州および日本とアジア大陸を結ぶ重要航路であり続けてきた。 今も日に大小約700隻の船が行き交い、風景を優しく彩る潮騒と汽笛の音は、環境庁選定「残したい日本の音風景百選」に選ばれている。 陸上交通では、海峡の狭さが故に、比較的早い段階から海底トンネルや橋が整備され、海底トンネル3本、橋1本の合わせて4本のトンネルと橋梁が本州と九州をつな...»

赤間神宮

平家ゆかりの陸の竜宮城

源平壇之浦の合戦(栄華を誇った平家が源氏に敗れて滅亡に至った最後の戦い)において、二位の尼に抱かれて入水された幼帝安徳天皇を祀った神社。平家一門を祀る塚があることでも有名。 859年に阿弥陀寺として創建、江戸時代までは安徳天皇御影堂といい、仏式により祀られていた。阿弥陀寺は『耳なし芳一』の舞台であったが、廃仏毀釈により神社となり現在に至る。 関門海峡を臨み、白壁に朱塗の水天門がある。境内には、平家一門の墓、小泉八雲の怪談で有名な耳なし芳一の芳一堂や、貴重な資料を展示した宝物殿などもある。夜はライトアップされる。 毎年5月には安徳幼帝を偲んで「先帝祭」が行われ、平家の女官の赤間神宮への参拝...»

功山寺

1320年に建立の国宝・仏殿

1327年に開山された名寺。日本最古の禅寺様式を残した仏殿は、善福院釈迦堂とともに鎌倉時代の様式である禅宗様の唐様建築を代表するもので、国宝に指定されている。 1333年に後醍醐天皇の勅願寺となり、1336年には足利尊氏から寺領が寄進されるなど、朝野の尊崇を得て栄えた。 高杉晋作が挙兵した寺としても知られ、境内には馬上姿の晋作の銅像がある。明治維新に殉じた志士を供養するため、全国から寄せられた石が組まれた万骨塔がある。春は桜、秋は紅葉が美しい。 仏殿建立は柱の墨書により創建年より早い1320年と判明。入母屋造、檜皮葺き。一重裳階(もこし)付き。方三間の身舎の周囲に裳階をめぐらした形になる...»

秋吉台自然動物公園サファリランド

放し飼いの動物たちをマイカーから観察する、サファリ形式の動物達を野生に近い状態で見ることができる動物園。 かわいい動物たちとのふれあい広場もある。 ジェットコースター、ゴーカートなどのある遊園地も併設。概要 秋吉台自然動物公園サファリランド(あきよしだいしぜんどうぶつこうえんサファリランド)は、山口県美祢市に位置する動物公園です。この公園は、広大な敷地内で動物たちが自由に暮らしている様子を間近で観察できるサファリ形式の施設として知られています。1978年に開園し、以来、多くの観光客に親しまれてきました。 動物と展示エリア 秋吉台自然動物公園サファリランドは、サファリエリ...»

海峡ゆめタワー

下関を彩る関門海峡のランドマーク

海峡ゆめタワーは、全長153メートルのランドマークで、展望室の高さは143メートルです。ここからは関門海峡、瀬戸内海、巌流島、九州の連山、そして日本海を一望できる、下関の代表的な観光スポットです。 海峡ゆめタワーの概要 海峡ゆめタワーは、山口県下関市に位置するランドマーク的な建造物で、1996年7月20日に開業しました。このタワーは、下関市の新たな観光スポットとして、また地域のシンボルとして、多くの観光客や地元住民に愛されています。高さは153メートルで、360度のパノラマビューが楽しめる展望室が設けられています。 展望室と眺望 シースルーエレベーターでわずか70秒で到達する頂上の展望...»

岩国城ロープウエー

壮大な景色と歴史を楽しむ空中散歩

岩国城ロープウェイは、山口県岩国市に位置するロープウェイで、山麓の駅から標高約200メートルの城山山頂にある岩国城天守閣までを結んでいます。全長412メートルの距離を約3分で移動し、錦川や錦帯橋の美しい景色を眺めながら快適に山頂まで登ることができます。 このロープウェイは、四季折々の風景を楽しむことができ、特に桜や紅葉の季節には、観光客に人気があります。定員30名のゴンドラに乗りながら、山の豊かな自然と歴史を堪能することができ、音声ガイドにより岩国の歴史や文化についても学べます。 施設情報 基本情報 全長: 412メートル 定員: 30人 運転時間: 約3分 駅数: 2駅(山...»

俵山温泉

レトロな風情の療養に適した温泉

俵山温泉は、木屋川上流部の山間部にひっそりと佇む温泉街で、古き良き日本の温泉文化が色濃く残っています。ここには小さな日本家屋の旅館が集まり、静かな環境でのんびりとした時間を過ごすことができます。 俵山温泉は、療養目的の温泉地として国民保養温泉地および国民保健温泉地に指定されており、その歴史は千年以上にも及びます。薬師如来の化身がこの地の霊泉を告げたという伝説があり、多くの人々に愛されてきた場所です。 泉質と効能 俵山温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、特に「町の湯泉」と「川の湯泉」の二つの源泉が有名です。これらの温泉は、pH9.9という高いアルカリ性を持ち、神経痛やリウマチといった症状に効...»

千畳敷高原

海と空の大パノラマ

日本海と空が織り成す絶景の地 千畳敷高原は、山口県長門市日置中に位置する風光明媚な草原・台地です。標高333メートルの高台に約26,400平方メートルもの広大な草原が広がり、その北側には日本海が一面に広がる素晴らしい眺望が楽しめます。遠くには「日本海のアルプス」とも称される青海島を望むことができ、この一帯はまさに自然の美しさを堪能できる場所です。 風車と風力発電の景観 千畳敷高原は半島の頂上部に位置しており、この地域では常に強風が吹いています。そのため、風力発電用の風車が複数設置されており、広大な景色の中に点在する巨大な風車が独特の風景を作り出しています。風車が回る様子と広がる海の景色が...»

旧秋田商会ビル

日本の近代建築を代表する和洋折衷の建物

和洋折衷の魅力的な建築様式 旧秋田商会ビルは、日本の近代建築史において際立つ和洋折衷のユニークな建築物です。この建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造であり、地上3階、地下1階に加え、塔屋が設置された独特の構造を持っています。また、屋上には美しい日本庭園と茶室(離れ座敷)が備えられており、都市の中にありながらも、伝統的な和の空間を感じることができます。 社屋兼住居としての特徴 旧秋田商会ビルは、当初から社屋兼住居として設計されました。1階は純洋風の事務所空間となっており、モダンで機能的なデザインが特徴です。 一方、2階と3階は格調高い書院造の住宅空間が広がっており、和の伝統を尊重した設計がなさ...»

旧下関英国領事館

日本最古の領事館建築

旧下関英国領事館は、山口県下関市唐戸町に位置する、日本国内で最も古い領事館用途の建築物です。この煉瓦造の2階建ての建物は、1906年(明治39年)に竣工し、イギリス人の建築技師によって設計されました。その優れた歴史的価値が認められ、1999年(平成11年)5月に国の重要文化財に指定されました。 領事館の設立と歴史的背景 日清戦争後の英国領事館設立 日清戦争後の政治経済的な背景から、駐日英国公使アーネスト・サトウは、朝鮮半島との関係性を強化するために下関に英国領事館を設立することを提案しました。この提案に基づき、1901年(明治34年)に下関に英国領事館が開設され、初代領事にはフランク・ウ...»

松下村塾

明治維新へとつながった学び舎

松下村塾は、幕末に長州藩(現在の山口県萩市)で吉田松陰が主宰した私塾です。この塾では、吉田松陰がわずか2年半の期間で多くの塾生を指導し、その中から明治維新を主導した人物たちが数多く輩出されました。松下村塾は、日本の近代史において極めて重要な役割を果たし、その影響力は今なお色褪せることがありません。 松下村塾の変遷 創設と初期の歴史 松下村塾は、1842年(天保13年)に吉田松陰の叔父である玉木文之進が開設しました。松陰自身も少年時代にこの塾に入門し、厳格な教育を受けました。当初は八畳一間の質素な建物でしたが、文之進の厳しい指導方針が多くの子弟に影響を与えました。やがて、松陰の外叔父である...»

山口サビエル記念聖堂

2本の塔とカリヨンの鐘の音色

山口サビエル記念聖堂は、山口県山口市に位置するカトリック教会で、フランシスコ・サビエルの来日と山口での布教活動400年を記念して建てられました。サビエルは16世紀に日本を訪れ、キリスト教の布教に尽力した人物として知られています。 初代聖堂の建立とその意義 1952年、サビエルの来山400年を記念して初代の聖堂が建立されました。この聖堂は、サビエルの生家であるスペインのナバーラ州パンプローナ近郊にあるザビエル城を模したデザインで、多くの市民に親しまれてきました。1980年には、パンプローナ市と山口市が姉妹都市提携を結び、両市の友好関係を象徴する存在となりました。 火災による消失と再建への道...»

湯田温泉

山陽路随一の湯量を誇る名湯

湯田温泉は、山口県山口市に位置し、その湯量の豊富さから「山陽路随一の名湯」として広く知られています。泉質はアルカリ性単純温泉であり、肌に優しい柔らかな湯が特徴です。 この温泉は、古くから多くの人々に親しまれ、その歴史は室町時代にまで遡ることができます。温泉の発見には伝説があり、傷を負った白狐がこの温泉に足を浸してその傷を癒したという物語が残されています。 湯田温泉の泉質とその効能 湯田温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉で、源泉温度は約63.6℃を誇ります。この温泉の湯は、肌に優しく、滑らかな感触が特徴で、特に女性に人気があります。 多くの温泉施設では、複数の源泉をブレンドした「湯田温泉ミ...»

長門峡

ハイキングに人気の山口県を代表する景勝地

長門峡は、山口県山口市阿東および萩市川上に位置する全長12キロメートルの美しい峡谷です。この峡谷は、中生代白亜紀に形成された流紋岩質凝灰岩やデイサイト溶岩が阿武川の流れによって長年にわたり浸食され、現在の壮大な断崖絶壁が形成されました。阿武川の上流部に位置し、その壮観な自然美から国の名勝や長門峡県立自然公園に指定されています。 四季折々の景観 長門峡の見所は、その四季折々に変化する美しい景観です。約5.1キロメートルの遊歩道が整備されており、訪れる人々は、阿武川のせせらぎを聴きながら、峡谷に広がる豊かな自然を堪能できます。 春の景観 春には、桜が峡谷を彩り、阿武川の流れと相まって優雅な...»

ふく料理

伊藤博文「お墨付き」。下関のふく(福)料理

山口県では「3000年以上も前から食されてきた」と言われる、ふく料理。山口県では「ふぐ」の事を幸せの「福」に縁起をかついで「ふく」とも呼んでいる。刺身、てっさ、雑炊、白子、ひれ酒など様々な形で食されている。安土桃山時代に多くの武士が毒にあたり、以後食用が禁じられていたが、明治21年に総理大臣の伊藤博文が下関市でふく料理を食した際にその美味しさから食用を許可し、全国的に知られるようになった。また、下関市には「下関ふく連盟」が存在し、様々なイベントを通して「ふく料理」を伝え続けている。...»

岩国寿司

一度に5升のお米で作られる!?豪快な「殿様寿司」

酢飯と魚の身をまぜたものを木の器につめ、その上を錦糸卵やれんこん、しいたけなどで飾る。同様に何層も重ね、重しで仕上げる押し寿司。一度に5升程の米を用いて作られ、食前にそれを切り分けて食す。発祥は、岩国藩主に命じられ考案された保存食という説や、藩主への献上品といった説などが存在し、別名「殿様寿司」とも呼ばれる。色鮮やかな見た目から祝いの席に喜ばれ、数十年程前までは各家庭に専用の器が存在した。現在でも地元のスーパーや観光客向けのご当地グルメとして、その味が受け継がれている。 山口県の東の玄関口である岩国市は、吉川藩6万石の城下町として栄え、現在もその歴史と文化を伝える数々の遺産を抱え、美しい自然...»

萩蒲鉾

山口県独自の伝統製法で作られる焼き抜き蒲鉾の発祥地

江戸時代中期から続く伝統の製法、「焼き抜き」蒲鉾は、萩の地で北浦沿岸で獲れるエソや小鯛を原料にしています。通常、全国で一般的な蒲鉾の製法は、魚肉をペースト状にし、板に盛って蒸して固めるものですが、萩の蒲鉾は「焼き抜き蒲鉾」の名の通り、蒸すのではなく遠火で焼くことが特徴です。この遠火でゆっくりと時間をかけて焼き上げることにより、独特のプリプリとした弾力と、つややかな肌が生まれます。日本海で獲れた新鮮なエソや小鯛を使用しているため、自然の塩加減が絶妙な魚本来の味わいをお楽しみいただけます。一本一本には職人の技が光り、特別な味わいが詰まっています。...»

笠戸ひらめ料理

ふぐに匹敵する高級魚。特にえんがわの食感は絶品

「笠戸ひらめ」は、山口県下松市笠戸島の名産。海流の影響で身がひきしまっており大変美味といわれている。天然ひらめの旬は秋から冬だが、現在は養殖ひらめとして管理の行き届いた環境下で飼育されており、年間を通じてそのおいしさを楽しめる。料理としては、姿づくり、焼きもの、煮もの、からあげ、てんぷら、酢物など様々な料理がある。ひらめはふぐに匹敵する高級魚として知られ、肉厚で脂がのり、ほのかな甘さもあり、噛めば噛むほど味わい深い。特に“えんがわ”は絶品。コリコリとした歯触りを楽しめ、寿司でいただくと美味。...»

天神はも料理

主に関西で珍重される、山口県を代表するブランド魚

山口県防府は、鱧(はも)漁でトップクラスの水揚げ量を誇っている。「梅雨の水を飲んでおいしくなる」といわれるハモは、夏の味覚として特に関西で珍重されている。周防瀬戸とも呼ばれる山口県南東部の瀬戸内海海域は、産卵のため回遊してくるはもの好漁場。山口県のブランド魚「周防瀬戸のはも」は小型底引き網漁業やはえなわ漁業で漁獲され、大きなものでは体長2mにも達するという。身は淡泊なようでいて実は脂質が多く、うま味たっぷり。湯引きして梅肉や酢みそで、または酢のものに。照り焼きやから揚げ、しゃぶしゃぶも美味。...»

下関のふぐ刺し

誰もが認める、冬の味覚の最高級食材。是非刺身やお鍋で

山口県の冬の味覚、ふぐは最高級食材として知られている。毒があるため、昔は食べることが禁じられていたが、山口県生まれの初代総理大臣・伊藤博文が下関の料亭で食べ、その味に感服し、解禁に至ったのだそう。ただ実際の水揚げ量は意外にも少なく、他県のものが下関に集められ全国に出荷されているのだ。集められるのは、下関がふぐの加工技術に相当の歴史と実績を誇っているから。トラフグが終わる2~4月が本格的なシーズン。包丁技がみごとなふぐ刺しやてっちり、ひれ酒、白子も旨い。贅沢なひとときを彩る食材だ。...»

とんちゃん鍋

下関発祥のコリアンフード?! 韓国風牛もつ鍋

韓国・朝鮮系の店が並び「リトルプサン」の別名でも知られる下関の商店街『グリーンモール』発祥の鍋料理。たっぷりの野菜と牛ホルモンを味噌ダレで焼き煮込む。日本の味噌と韓国のコチュジャンを合わせた甘辛の味噌ダレが後を引き、箸が止まらない。「とんちゃん」と呼ばれる牛ホルモンを油を使わずに焼き、野菜から出る水分だけで煮込むので、ヘルシーかつ栄養も詰まった一品として人気を博す。野菜は通常キャベツとモヤシが使われる。野菜のシャキシャキとホルモンのプリプリした食感と噛むほどに深まる味わいが堪らない。...»

仙崎かまぼこ

三方が海に面した、新鮮な魚介の宝庫山口県ならではの一品

海に囲まれ新鮮な魚介の宝庫である山口県では、魚肉を素材とするかまぼこ作り古くから盛んである。新鮮なエソ(白身魚の一種)などをすり身にして板に塗り付け、直火であぶり焼きにした「焼き抜き蒲鉾」は、県内で生まれた独自の味。焼き抜きは山口県独特の手法で、蒸すのではなく板の下からじっくりと焼き上げ、焼き色はつけず白く焼き上げるのが特徴。新鮮な魚でなければうまく焼き上がらないという、かまぼこそのものの味を楽しむには、切ってそのまま刺身のように味わうのがおすすめ。わさび醤油などを添えて。...»

ゆうれい寿司

地域特産の美味なる米と塩を使用した、白きごちそう

山口県吉部地区は、昔海からは遠く寿司ネタを手に入れるのは難しい地域だったが、米と塩は大変美味しいことから、具を入れない「白シャリ(すし飯)」がごちそうとして、江戸中期ころから御祝い事の日などにふるまわれていた。この具の入っていない「白ずし」のことを「ゆうれい寿司」という。加え酢にはゆずを使い、秋祭り、盆、正月にはお客や親戚の人にご馳走して喜ばれていたそうだ。現在は、白身の魚を使う白一色のお寿司や、白シャリの下にかやくずしが隠れているアレンジ版もあるという。 「ゆうれい寿司」は、宇部市(旧楠町)内の吉部地区に伝わる、真っ白な外見が特徴の押し寿司です。この地域は良質な山水に恵まれ、お米と水が美味...»

あんこ寿司

たっぷり野菜を使用した具材がヘルシーな、地域伝統料理

江戸時代から伝わる郷土料理で、今でもお祝いの席やお祭りで作られる押し寿司。「あんこ」と聞くとつい“小豆”を想像してしまうが、この料理においてのあんこは、野菜などを調理した具財のことを指す。野菜の具を”あん”として、すし飯の中に包み込むように作っているのが特徴である。これにはいわれがあり、昔、米が大変貴重だった時代に、ご飯のかさが増したように見せるために作られたのがはじまりだとか。そうして今も各家庭の食卓を飾るほか、地域のレストランでもいただくことができる。...»

岩国れんこん

温暖な気候と長い日照時間が育てるシャキシャキ感と粘りが特徴的

もちっとした粘りと、シャキシャキした食感が魅力のれんこん。昔ながらの農具を使って手作業で掘り取り、泥付きのまま出荷されるため新鮮さも好評。9~5月頃まで全国に出荷されているが、冬場に最も味が良くなるため、年末年始の贈答用としても親しまれている。穴が空いているれんこんは、「見通しがよい」とされ、縁起物として、お節料理にもよく使われる。切り口が出ていないれんこんは、濡れた新聞紙にくるんでビニール袋に入れ冷蔵庫の野菜室へ。皮をむいたものは、変色防止にラップでしっかり包んで冷蔵庫で保存するのが良い。 約200年前、岩国でれんこんの栽培が始まりました。江戸時代、岩国は平地が不足し、海に近かったため、干...»

萩たまげなす

大きさにびっくり?!美味しさに納得の県オリジナル野菜

品種名は「田屋なす」で、山口県長門市田屋地区を中心に栽培されていた山口県伝統野菜。特に重さ500g以上で品質の良い果実を『萩たまげなす』として販売。普通のなすの3~4本分にもなるその大きさから、「たまげる(びっくりする)」という意味で名付けられた。山口県のオリジナル野菜として注目されている。皮は薄く、実は柔らか。とろけるような食感が特徴。収穫は5月下旬から7月中旬まで。1番成りのなすが、地面まで届いた後、さらに成長して地面を押し割る様子を、地元では「地割り」と呼んでいる。  旬     5月 6月 7月  1株から3本~5本しか収穫できない、非常に貴重なナスです。この品種は一般的なものと比...»

垢田とまと

まるでフルーツのようなトマト!春~初夏が旬の、赤い万能食材

下関垢田地区は、肥沃な畑地に恵まれ古くから野菜産地として知られる下関市都市近郊の農業地域。ここで栽培される垢田トマトは、通常のトマト栽培に比べ、水を控え気味に栽培するので、やや小ぶりで果肉が厚く甘いのが特徴。出荷の始めや時期ごとに行われる糖度検査では、甘いフルーツ並みの糖度10度になるものもあるのだとか。生でサラダはもちろん、煮込んだり、焼いたり、ソースにしたりと様々な料理に利用できる。主な出荷時期は3月下旬から6月末頃まで。 旬     3月 4月 5月 6月...»

千石台だいこん

生でも煮物にしても美味!肥沃な大地が育てた豊な甘みが自慢

奈良時代以前に中国から伝わった野菜、ダイコン。山口県で生産されるダイコンの多くは、萩市千石台で作られ、『千石台ダイコン』 または、『(まるせん)ダイコン』という名で親しまれている。萩市むつみ地区の山間部に位置する千石台は、肥沃な黒ぼく土と、冷涼な気候でダイコン作りに適した県内最大のダイコン産地。出荷時期は5月下旬から12月上旬。品種は病気に強い「青首ダイコン」。肉質は柔らかく甘みがあることから、そのまま生で食べても、煮物にしても美味。生産者の全組合員がエコファーマー認定を受けている。 旬     5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 ...»

山口あぶトマト

中国地方最大級のトマト産地が誇る太陽の恵み

山口県の中山間部に位置する萩市と山口市では、年平均気温は13℃で、夏季でも比較的冷涼な気象条件を活かして、夏秋トマトづくりが盛んに行われている。昭和50年代に雨よけトマト部会が結成されたのが栽培のはじまりで、平成17年には萩市の「高俣トマト」と山口市の「阿東夢(あとむ)トマト」が統合し、新しいブランド「山口あぶトマト」が誕生。中国地方でも最大級の夏秋トマト産地として、市場の評価と期待が高い。出荷時期は7月上旬から11月下旬で、県内はもちろんのこと、大阪や福岡へも出荷されている。 旬     7月 ...»

かきチシャ(野菜)

ちょっぴりほろ苦いのが魅力。肉や魚に巻いて食べるのもおすすめ

俳人・種田山頭火も愛したと言われる下関産の伝統野菜。非結球レタスの一種で、韓国の呼び名「サンチュ」と同種。開いた外側の葉から掻き取って収穫するため、“「かき」チシャ”と名付けられた。季節によって葉の色が異なり、霜がふると赤く色付く。シャキッとした歯応えとほろ苦い味わいが特徴だ。赤チシャ、青チシャなど地域によって様々な種類があり、かつては山口県のあちこちで栽培され、家庭の味として親しまれてきた。かきチシャをちぎって酢みそやゴマなどで和える「チシャもみ」は、甘酸っぱいタレとかきチシャの苦味が絶妙に合わさった伝統料理。 旬 12月 1月 2月 3月...»

山口県産 ヤマノイモ

長い歴史を持つ伝統の山いもは、消化がよくスタミナもバツグン

山口県徳地町の特産品“やまのいも”。その歴史は古く、150年ほど前から佐波川流域の出雲地区で、すでに栽培していたとする記録があるそうだ。“つくねいも”、“仏掌いも”、“いちょういも”などと、時代の経過と共に、呼び名が変わりながら伝わってきたが、現在では総称“やまのいも”で統一されている。見た目は長いもよりもゴツゴツとして丸く、すりおろすと強い粘りがあり、「とろろ」にして食べられることが多いため、トロロイモとしても知られている。澱粉分解酵素(アミラーゼ)が豊富で生で食べても消化が良く、滋養強壮や疲労回復、寝汗などにもいいといわれている。 旬 11月 12月 1月 2月...»

山口県産 西条柿

江戸時代、殿様にも献上された橙色の艶やかな果実

日本の果物の中でも古い歴史をもつ柿。大きく分けて甘柿と渋柿がある。山口県のほぼ全域で栽培されている渋柿の「西条柿」は、古くから中国地方に広く分布している代表的な品種。その栽培歴史は古く、西暦1000年頃から広島県を中心に栽培が始まったとされている。県内では200年以上の古木が多く、萩市では殿様に献上されたとされ、江戸時代には既に県内で栽培が行われていたと考えられている。西条柿の中でも、秋吉台周辺で栽培されている「みとう西条柿」と呼ばれ、味が良いことで好評。 旬     10月 ...»

山口県産 いちご

甘酸っぱくて丸くて可愛らしい、赤いフルーツの小さなお姫様

主な品種は「とよのか」と「さちのか」。程よい甘さと豊かな香りが特長のいちごで、下関市、山口市、岩国市、長門市、柳井市、周南市など県全域で栽培されている。山口県内ではハウス栽培を中心に、12~6月頃まで出荷される。酸味と甘みのバランス、香りの良さが人気。最近では、いちごをテーブルの高さに植え付ける高設栽培の仕方が主流となり、より効率的にいちごの生産ができるようになった。先端部分に甘みがあり、ジャムやドレッシングにしても美味しく食べられる。 旬 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月...»

山口県産 剣先いか

透明感があって、しっかりとした歯ごたえ。姿造りが絶品

剣先いかは赤褐色の体から「アカイカ」、または「マイカ」とも呼ばれる。日本海沿岸(北浦)では、春先から晩秋にかけて多く漁獲されるが、8~9月は盛期となり価格も手頃に。活魚でも水揚げされるため、各店舗の水槽で生きている状態を見ることもできる。お勧めは、活きたままの剣先いか姿造り。透明感があって、しっとりとした歯ごたえと濃厚な甘みを楽しむことができる。ゲソは刺身でも、天ぷらでも美味しい。また細作りにした身をご飯にのせたいか丼も人気。低カロリーで栄養もあるので、ダイエット食にも向いている! 旬    8月 9月 ...»

山口県産 アカエビ

鮮やかな彩りと抜群の風味!アカエビは“萩沖日本海のルビー”

山口県では、アカエビといわれる小型のエビ類は、アカエビ、サルエビ、トラエビ、キシエビの4種類。体長は10cm程度の朱色の美しいエビで、5月頃の旬の時期を迎えると、瀬戸内側で小型底びき網漁業により多く漁獲され、スーパーや鮮魚店で安価で手に入る。 大きめのものは塩ゆでに、なかでも生きの良いものは殻をむいて刺身にすると美味しい。小さめのものは、かき揚げや唐揚げがおすすめ。その他、酢の物やエビ団子など料理のバリエーションが豊富。また、干しエビ、エビせんべいなどの特産品にも加工される。 旬    5月 6月 ...»

山口県産 ウニ

ふぐ、くじらと並ぶ山口県を代表する水産品で、日本三大珍味のひとつ

三方を海に囲まれた山口県は上質のウニの宝庫で、ふぐ、くじらと並ぶ県を代表する水産品だ。明治初期、下関の六連島(むつれじま)で長期保存ができるアルコール漬けの「うにのビン詰め」が考案されると、またたくまに全国に広まり、からすみ、このわたとともに日本三大珍味に数えられるようになった。現在は、塩加減やアルコール濃度など異なったうにをブレンドすることで、同じビン詰でもさまざまな風味が楽しめる。 平成18年には、その加工技術が認められ、地域団体商標として「下関うに」「北浦うに」が登録された。...»

山口県産 あゆ

古来より愛されてきた鮎は清流の証し。シンプルな塩焼きが◎

1年しか生きない魚「あゆ」は、山口県では椹野川(ふしのがわ)など県内各河川の清流に生息。例年4月~5月にかけて放流しており、6月のアユ漁解禁日には、好漁が期待できる。6月~8月が旬。天然と養殖があるが、天然あゆは数量が少なく流通量が限定されているため、一般に市販されているのはほとんどが養殖物。シンプルに塩焼きで食べるのが美味しい。同じ河川の「あゆ」でも、水が綺麗で上質の付着藻類が育つ上流域のものほど味が良いとされる。腸を塩辛にした「うるか」も珍味として喜ばれる。 旬    6月 7月 8月 ...»

山口県産 サワラ

春と書いても、山口では秋が旬!くせがない白身で料理も幅広く

さわらの漢字は魚偏に春、と書くが、これは春に産卵のため沿岸へ寄るため人目に付きやすく、「春を告げる魚」という意味であり、山口県の日本海側では美味しくなるのは秋以降。成長するに従ってサゴシ(40-50cm)、ナギ(50-60cm)、サワラ(60cm以上)と呼び名が変わる出世魚でもあり、味は大型になるほど脂がのって美味しくなる。上品な白身の魚で、新鮮なものは刺身が大変美味。その他、照り焼きや味噌焼き、塩焼き、西京漬け、天ぷら、フライなど、くせがないため幅広く料理できる。 旬    9月 10月 11月 ...»

山口県産 クジラ

刺身、ステーキ、竜田揚げ…、メニュー豊富な下関名物クジラ料理

かつての山口県下関市は、捕鯨産業が盛んな地域だったが、商業捕鯨が制限されて以来、その生産量は極端に減少してしまった。しかし、調査捕鯨の基地があるなど、現在でも下関とクジラは関係が深く、市内にはクジラ料理の専門店が軒を連ねる。クジラ肉の部位には、尾びれを「オバケ」「おばいけ」、小腸を「百尋(ひゃくひろ)」、舌を「さえずり」「セセリ」などの特有の呼び名があり、それぞれの部位が、刺身、竜田揚げ、ステーキ、クジラベーコンといった料理で食べられる。特に赤身は低脂肪でタンパク質や鉄分が豊富なため人気が高い。...»

山口県産 アオリイカ

独特の“引き味”で、釣り人も食す人も魅了する

アオリイカは山口では、ミズイカ、モイカとも呼ばれる。胴長は約40cmの沿岸域に生息する中でも大型のイカで、市場価格も高い。旬は春~夏で、定置網や釣りで漁獲され、引きの良さからルアーフィッシングでも人気がある。主な産地は、長門市や萩市といった日本海側で多く漁獲される。アオリイカを選ぶポイントは、身に透明感があり、模様がはっきりしたものが良く、生きているものは、手で触れると色が変わる。新鮮なものが手には入ったら刺身が一番で、その甘みは抜群!天ぷらや煮付けにしても美味しい。 旬    5月 6月 7月 8月 ...»

山口県産 ウルメイワシ

潤んだ目がチャームポイント。脂肪分が少ないため、干物がお薦め

鮮度が落ちやすく、すぐに死んでしまう弱い魚として名が付いた「鰯(いわし)」。「うるめ」は、その名の通り、目が潤んで見えることに由来する。「うるめいわし」はイワシ類としては脂肪分が少ないため、主に「丸干し」など干物に加工される。 8月~10月に旬を迎え、山口県内では日本海側に広く生息している。主に下関市蓋井島沖・角島沖・萩市見島周辺で多く漁獲される。漁法は敷網(しきあみ)漁法が一般的。サッとあぶって丸ごと食べれば、程よい塩味と滋味深い旨みが口の中に広がり、栄養もたっぷりとれる。 旬     8月 9月 10月 ...»

山口県産 メバル

刺身・煮付け・唐揚げと、心ほどける春の訪れを、味覚で堪能する

特徴的な大きく張った目(目張る)が名前の由来となっているメバルは、春になると旬を迎えることから「春告魚」とも呼ばれる。大変種類が多く、生息場所や環境により体色も黒から赤まで様々なことから、それぞれクロメバル、アカメバルと区別して呼ばれることもある。新鮮なメバルは目が澄んでいるので選ぶときの参考にしてみては。刺身、煮付けから唐揚げまで多様な調理法があるメバルだが、定番の「煮付け」のコツは手早く煮上げること。うまみが逃げず、身も硬くなり過ぎない。背びれや骨が硬い魚なので、扱いには十分に注意。 旬     4月 5月 ...»

山口県産 アマダイ

艶めくピンクの高級魚。ほど良い甘みが様々な料理と相性抜群

山口県は「あまだい(甘鯛)」の水揚げ量全国で上位2位に入る(2008年現在)。晩秋から春先の寒い時期が旬で、萩・仙崎に水揚げされる「あまだい」は、漁場が近いため鮮度が良く、全国から高級魚として評価が高い。古くより“ハレ”の場になくてはならない魚種とされ、身が甘いからと名付けられた「あまだい」だが、京都では「グジ」と呼ばれ、懐石料理などで珍重されてきた。白身で脂肪が少なく水っぽさがあり、肉質が柔らかいのが特徴。刺身はもちろん、焼き物、蒸し物、煮物など様々な料理方法でも美味。  旬 11月 12月 1月 2月 3月 4月...»

はなっこりー

シャキシャキの爽快な歯ごたえと、クセのない甘みが楽しめる野菜

山口県オリジナル品種で、中国野菜のサイシンとブロッコリーを掛け合わせて作られ、平成8年から本格的な栽培が始まった。甘みがありクセがない味で、シャキっとした爽快な歯ごたえが魅力。緑色が濃く、茎がしっかりとしたものが美味しい。花から茎まで全て食べられる。山口市、長門市、宇部市を中心に県内各地で栽培され、名田島地区は県内最大規模のはなっこりーの生産地とされる。名前の由来は、サイシンのような花と茎を食べる野菜のことをいう「はなな」と「ブロッコリー」の一部をとって付けられた。和洋中すべての料理に合い、ビタミンCや食物繊維が豊富。 旬    11月 ...»

瀬つきあじ(マアジ)

萩のブランド魚種の筆頭格!良質な岩礁群が育んだふくよかなアジ

山口県の日本海側に広がる、餌の豊富な天然の瀬(岩礁)に棲み着く「瀬つきあじ」。萩の近海でとれるマアジのことで、プランクトンやシラスなど良質な餌をたっぷりと食べているため脂がのり、体型もふっくらとしている。体色がやや黄色を帯びていることから、地元では「黄(キ)アジ」とも呼ばれる。海底の岩礁を「瀬」と呼び、その「瀬」に居着くことから「瀬つきあじ」と命名された。主に萩、長門、下関地区の漁港に水揚げされており、漁場から港までの距離が近いため、夜間漁獲されたアジがその日の朝には新鮮な状態で店頭に並ぶ。塩焼き、ムニエル、酢の物、唐揚げなど工夫次第で様々な味が楽しめるが、特に脂がのる6月頃には、やはり刺身が...»

ゆめほっぺ(柑橘類)

糖度が高く、はじけるような弾力が楽しめる山口県オリジナル柑橘

清見と山口県原産の「吉浦ポンカン」を交配し、育成された山口県オリジナル柑橘。品種名は「せとみ」で平成16年3月に品種登録され、せとみの中でも一定基準の糖度と酸度をクリアしたものを「ゆめほっぺ」として販売している。果実の大きさは180~200gと温州みかんの倍近くあり、近年人気の「デコポン」よりも糖度が高く甘いのが自慢!食感はプチプチとはじけるような弾力が楽しめる。簡単に皮がむけて柔らかな中袋ごと食べられる手軽さも魅力。周防大島町が主な産地で、出荷は温州みかんよりやや遅い3月上旬から4月中旬。 旬     3月 4月 ...»

西京はも

県内や関西方面からも評価が高い「西京はも」で暑気払い

山口の町は、京都を真似た街づくりにより古くから「西の京(西京)」と呼ばれている。そのことから、山口県の瀬戸内海で漁獲されるハモは「西京はも」と呼ばれている。皮に多く含まれるコンドロイチンは、肌を瑞々しく保つ作用があるといわれている。ハモは小骨が多く「骨切り」と言う特殊な調理をするため、小骨ごと食べられるのでカルシウム補給にも最適。ハモ料理では「切り落とし(湯引き)」や「はもしゃぶ」がよく知られている。市場関係者の間で「美味しい食べ方」として人気なのは、「唐揚げ」だという。 旬     7月 8月 ...»

周防瀬戸産 たこ

活きたまま出荷される、山口のブランド魚。吸い付く美味しさが◎

山口県瀬戸内海東部(通称・周防瀬戸)は入り組んだ地形や複雑な潮流の影響で、タコの餌となる貝、エビ、魚などの餌が豊富。さらに、水温も水深や潮流の関係で「夏は涼しく、冬は暖かい」という特性があり、タコの生育に適している。この海域で育ったタコは足が太く、身が柔らかいのが特徴で、周防瀬戸は昔から良質のタコの名産地として知られている。主な産地は瀬戸内海側の宇部市や周防大島町で、夏の7月頃に旬を迎える。ゆでダコ、生刺し、たこしゃぶ、天ぷらなどタコ独特の歯ごたえと甘みが手軽な調理で楽しめるのが嬉しい。 旬    7月 8月 ...»

下関産 あんこう

冬鍋の王様・アンコウは下関漁港が日本でも屈指の水揚げ量

アンコウの水揚げが日本でも屈指の下関漁港。旬は冬で、寒くなると、海のフォアグラとよばれる“肝”が肥大し、身にもほどよく脂が回っておいしくなる。見た目はコワモテだが、中身はコラーゲン、ビタミンE・D・Aなども豊富。食べ方は、アンコウの7つ道具「肝、胃袋、皮、エラ、ヒレ、卵巣、身」と野菜を使ったアンコウ鍋が定番。中でも肝は「アン肝」と呼ばれ、一番おいしいと評判。下関市内では様々な創作料理を食べることもでき、アン肝は蒸したあと、冷やして薄切りにし、ポン酢で食べると美味。...»

瓦そば

兵士のアイディアにヒントを得た、下関を代表する麺料理

瓦そばは山口県下関市豊浦町の郷土料理で、川棚温泉のホテルや旅館を中心に広まっている。西南戦争の際に熊本城を囲む薩摩軍の兵士たちが、野戦の合間に瓦を使って野草、肉などを焼いて食べたという話からヒントを得て開発されたのだそう。そばとお肉を一緒に炒めたものを、麺つゆにつけて食べるというスタイル。正式にはそばを本当に瓦で焼くのだが、家庭ではホットプレートやフライパンを使い、気軽に食されているのだそう。紅葉おろしや錦糸玉子を散らせば、彩りも楽しめる。 瓦そばは、山口県下関市豊浦町発祥の麺料理で、地元の郷土料理として親しまれています。 この料理は、熱した瓦の上に茶そばと具を盛り付け、温かいめんつゆでい...»

萩の金太郎(ヒメジ)

独特の旨みが魅力な”日本のルージュ”は、和・洋食どちらにも◎

”金太郎”とは萩地域における”ヒメジ”の別称であり、その鮮やかな朱色が美しい海水魚である。体長は15センチ程度の小魚ながら、その白身に濃厚な甘みを持ち、大型の白身魚と比べてもひけをとらない味だ。全国有数のヒメジの漁獲量を誇る萩は、漁場が近いため、鮮度を保ったままの状態で運搬できるのが強み。ヒメジは刺身や寿司、あるいは塩焼きや天ぷらなど様々に調理で食べられるが、フレンチに使われる高級魚”ルージュ”の近縁種でもあることから、和風だけでなく、フランス・イタリア料理とも相性が良い。...»

笠戸ひらめ

冬のごちそう、山口の笠戸ヒラメが全国ブランドへ

淡泊な肉質で、白身魚を代表する魚「ヒラメ」。カレイと似ているが、「左ヒラメの右カレイ」といわれるように、腹側を下に向けたときに、目の位置が左側となるのがヒラメ。旬は冬場で、脂が乗り、身がしまっている。ひれの付け根にある部位の「えんがわ」は、コラーゲンを含み、コリコリとした歯ごたえがあるので、刺身や寿司のネタ等で好まれる。養殖も盛んで、特に自然に恵まれた水質の良い下松市笠戸島では「笠戸ヒラメ」としてブランド化。刺身や昆布じめがお薦めで、あらや骨は唐揚げにすると美味しい。 旬 12月 1月 2月 3月...»

周防瀬戸産 タチウオ

曳き縄釣り漁業で一尾づつ丁寧に漁獲された張りのある太刀魚

銀箔のような艶やかな光沢があり、細長い体型が特徴の太刀魚。体型や色などが刀や剣に似ていることから「太刀魚」、また、頭を上にして体をくねらせながら泳ぐことから「立ち魚(たちうお)」、となったという説がある。血液中のコレステロール値を改善する脂肪酸や、カルシウムなどの吸収を助けるビタミンDを含んでいるなど、味だけでなく健康面でも優秀。照焼きや南蛮漬けなどの和風から、フライやムニエルなどの洋風まで幅広い料理に適応できる。太刀魚が新鮮なら刺身もお勧め。両あごに鋭い歯があるので取り扱いには注意して。 旬     8月 9月 ...»

秋穂産 車エビ

車エビ養殖の発祥!ブランドエビとしても名高い秋穂の名物

古くから漁業が行われ、特にエビの水揚げが多い山口県秋穂(あいお)。この地で、生涯をかけて車エビの研究に励んだ藤永元作氏が、昭和中期頃、世界で初めて車エビ養殖のビジネス化に成功。これをきっかけに車エビの養殖が全国に広まったことから、秋穂は「車エビ養殖発祥の地」としても知られている。その後、現在に至っても、秋穂では車エビの養殖が盛んに行われており、“秋穂の車エビ”といえば、ブランドエビとして評価が高い。加工品作りにも力をいれ、中でも“車エビの味噌漬”は山口県認定の味として広く知られている。...»

山口県産 シロウオ

“早春の風物詩”で親しまれる淡水魚。名物はおどり食い。

しろうおは体長5cm程度の小さな魚。産卵期の2月~4月頃には、萩市の松本川や岩国市門前川の河口付近でしろうお漁が見られる。伝統的な”四つ手網漁”は河口付近で行うので、身近に見ることができ、地域住民や観光客から「早春の風物詩」として親しまれている。萩市では、毎年「萩白魚組合」がしろうお漁の開始前に、産卵しやすい環境にするため、産卵用の石を川に投入したり、河川の清掃等に取り組んでいる。一般的に酢醤油等で食べる「おどり食い」が名物として知られているが、卵とじや天ぷら、茶碗蒸しでも美味しい。 旬 2月 3月 4月...»

山口県産 サザエ

山口県産の天然ものは磯の香り漂う、風味豊かな海産物

瀬戸内海の中東部、日本海沿岸で漁獲されているが、一般的には瀬戸内海側のさざえはトゲが小さく、日本海産のものはごつごつして大きい。さざえの餌となる海藻が豊富なため、年間を通して漁獲されているが、旬である9月は安価にもなり、磯の香りがあふれ、風味も豊かに。 さざえを購入する際は、生きていて、指で触れたら蓋を綴じるものが活きが良いとされる。料理は殻の形を生かした「つぼ焼き」や「お刺身」、独特の磯の風味を持つ肝を生かした「肝の甘露煮」、秋の味覚とともに炊き込む「炊き込みご飯」などがある。  旬    8月 9月 10月 ...»

おばいけ(鯨肉)

シャキシャキとして癖のない食感が酢味噌によく合う

“オバイケ”とは、鯨の身と尾の間の部位肉のことで「尾羽毛」とも書く。現在では、多くは鯨の皮下脂肪をそぎ切りしたもののことを指す。そのまま酢みそをつけて頂くのがポピュラーな食べ方。ヨシノヨ(節分)に大きいものを食べると、元気に1年を過ごすことができると言われている。塩漬にしたオバイケを薄く切って熱湯をかけ、冷水でさらした加工品「さらしくじら」は、白く透明な外見から「おば雪」「花くじら」とも呼ばれる。やはりこれもオバイケと同様に酢味噌で食べられる。...»

見蘭牛

天然記念物”見島牛”の自然な霜降りと濃い旨みを引き継ぐ

”見蘭牛”は、純粋和牛の見島牛と乳牛のホルスタインを掛け合わせて誕生した。見島牛は、朝鮮半島から萩の沖約45kmに浮かぶ離島「見島(みしま)」に渡来し、海外種の影響を受けることなく、室町時代から飼育されていた日本の在来種の血統を守り続けている非常に貴重な純粋和牛で、昭和3年に天然記念物に指定されている。見島牛は、海外の様々な大型品種との交配が進められていたが、昭和49年にオランダ原産のホルスタインを母とした見蘭牛が名古屋大学で誕生した。和牛本来の自然な霜降りを持つ見島牛の特徴と、和牛原種の濃い旨みを引き継ぎ、ほどよいやわらかさと、しっかりとした食感をあわせ持っている。香り高い肉本来の旨みが楽し...»

無角和牛

脂肪分が少ないヘルシーさがおいしいブランド牛

山口県でしか見られないブランド牛”無角和牛”は、字の通り角(ツノ)が無い和牛で、欧米で美味と名高いアバディーアンガス種と山口県の在来種の牛を交配して誕生したという。肉が柔らかく、風味が豊かで、脂肪分が少ないという特徴を持ち、近年の霜降り重視の市場では、なかなか目立てない存在だが、ヘルシーでおいしい牛肉を安価で楽しめるとあって、健康に関心がある人たちの注目を集め、都心部へも出荷されるようになっている。...»

長州黒かしわ(肉用鶏)

天然記念物”黒柏鶏”から生まれた、旨み・栄養抜群の絶品地鶏

緑黒色に輝く羽が風格漂う”黒柏鶏”は、天然記念物にも指定されている鶏である。その黒柏鶏を元に、食味の良さなどにこだわって開発されたのが、山口産のオリジナル地鶏”長州黒かしわ”だ。平飼いでのびのびと飼育された長州黒かしわは、しっかり運動しているため脂肪が少なく、その肉質は適度な歯ごたえがありながらもやわらかい。また、臭みが少なく、旨み成分であるイノシン酸も多分に含んでいるため、噛めば噛むほど肉の旨みが堪能できるのだ。低カロリーで栄養価の高いヘルシー地鶏を、お試しあれ。...»

みかん鍋

みかんの名産地周防大島からうまれた変わり鍋

丸ごと焼いて皮の渋みを消したみかんを煮込み、青唐辛子とみかんこしょうで味を整えた出汁に、山口県産の旬の野菜や魚を入れて食す。「みかんの島」周防大島で誕生した新たな郷土料理で、見た目のインパクトとは裏腹に、みかんの柑橘系の風味が魚や野菜にあっていてさっぱりとした味わいに仕上がる。本場周防大島でのみかん鍋のシメには、メレンゲ(卵白を泡立てたもの)が入った雑炊が作られる。ふわっとした食感にみかんの風味が香る雑炊は、食後のデザートにピッタリ。 旬 12月 1月 2月 3月 11月...»

秋穂町の車えび料理

刺身、天ぷら、焼き物に、フライ、様々な料理で食べたい絶品素材

山口市南部の秋穂町は、天然ものの水揚げはもちろん、車えび養殖の発祥の地として知られている。夏場は天然物が豊富に出回り、秋~春は養殖ものが多く出回る。車えび養殖は、昭和38年から塩田跡地を利用して行なわれるようになったそう。地元の宿や市内の食事処では、産地ならではの「おどり(活き造り)」をはじめ、刺し身、焼き物、フライ、天ぷらなどのさまざまな料理が手軽に味わえる。歯ごたえのある独特の口当たりと、口の中で広がるエビの旨味が存分に味わえることだろう。是非フルコースで味わいたいところ。...»

ちくわ(山口県)

水産加工品ブランド「山口海物語」と認定されるものも

豊富な魚介資源に恵まれている山口県では、新鮮な魚肉を厳選し、素材とするちくわが、卓越した技により各地域で生産され、その中で厳格な基準をクリアしたものだけが山口県の水産加工品ブランド「山口海物語」として認定されているのだそう。竹輪の発祥は、今から約300年前、萩藩主・毛利吉元公(1707~1731)の時代に、魚肉をすりつぶし、蒲の穂状にして焼いた物を献上し、藩主を喜ばせたことからと伝えられている。県内には明治から続く、老舗の業者もあり、創業明治10年の岡虎が伝統の味を守り続けて作る「黄金竹輪」は、黄金色に焼き上げた香ばしい薫りと滋味豊かな味わい、コシのある食感が特徴の焼き竹輪だ。...»

ちしゃなます

苦味とシャキシャキ感、焼き魚をさっぱりとした味付けで

「ちしゃ」とは、「かぎちしゃ」という葉物の野菜で、サニーレタスのような形状で、やや苦味がある。山口県では、別名乳草とも呼ばれ、明治時代には広く一般的に栽培されていた。その「かぎちしゃ」を使った郷土料理が「ちしゃなます」だ。焼き魚をほぐして酢に浸けて加え、魚の浸け酢で酢味噌を作って和える。いりこや、炒ったしらす干しをすり鉢ですって使っても美味。酢味噌に加えた関が原の戦いの後、減封になり貧窮した毛利家の家臣が、冠婚葬祭や急な来客をもてなす際に作ったのが始まりといわれている。夏前が旬。 下関の伝統野菜で、かつては各家庭の庭で栽培されていた「かきちしゃ」。この縮れた葉野菜は、ほどよい苦味とほのかな甘...»

長門ゆずきち(柑橘類)

爽やかな香りとまろやかな酸味。外皮の緑が美しい伝統果樹

旧田万川町(現萩市)原産の香酸柑橘(食酢用柑橘)で、山口県の伝統果樹。本格的に栽培されたのは昭和40年頃。同一種と考えられていた「柚吉(宇樹橘)」との違いが鑑定で明らかになり、『長門ゆずきち』と名付けられた。カボスやスダチの仲間で、ゴルフボールよりやや大きく、青々とした美しい緑色の果実。爽やかな香りとまろやかな酸味があり、果汁がたくさん絞れるのが特徴。収穫時期はカボスやスダチよりも早く始まり、8月中旬~10月中旬まで。盛夏から初秋にかけて爽やかな香りで食卓を彩っている。 旬    8月 9月 10月 ...»

山口県産 みかんジュース

一度飲んだら忘れない皮むき搾り製法で抽出したストレートみかんジュース

山口県産の無添加の温州みかんのストレート果汁100%ジュース。一般的なストレート果汁が、果皮を付けたまま搾汁するが、一つ一つみかんの果皮を丁寧にむいて搾っているため、皮に含まれるオイルを混ぜていないので渋みや雑味がなく、あと味スッキリな、まろやかで深みのある味わいが楽しめる。また注目は、山口県産温州みかんを冷凍保存することなく搾汁した後、0度に近い状態でタンクに冷蔵保存していること。濃縮還元は、果汁を濃縮して保存しておき、販売するときに元の濃度まで水で薄める方法で、一方、ストレートとは、搾ったそのままのジュース。そのため、フレッシュな味わいと果実の風味を損なうことなく味わえる。香料・酸化防止剤...»

OIL ROUGE オイル・ルージュ 金太郎オイル漬け

萩の地魚・ヒメジ”金太郎”のオイル漬けは、ワインとの相性も抜群

フランス料理にも使われる高級白身魚“ルージュ”の近縁種である、萩産ヒメジの”金太郎”をオイル漬けに加工したもので、商品名は“OIL ROUGE オイル・ルージュ”。鮮度の良い金太郎の頭部と内臓を取り除き、冷塩水で洗浄後、潮風にさらして乾燥させ、オイルで高圧高熱処理をすることで、中骨までやわらかくなり丸ごと食べられる。 素材の持つ風味を最大限に引き出すため、調味料は塩とコリアンダーのみを使用。 ワインなどの酒の肴に最高だが、パスタやサラダのトッピングにもおすすめ。魚のエキスが存分に含まれたオイルは、ドレッシングとしても活躍してくれる。...»

月でひろった卵(銘菓)

菓子博で内閣総理大臣賞を受賞した人気のまんまるスイーツ

ふんわり、ふわふわのカステラで、山口県産の牛乳で作った、とろっととろけるようなカスタードクリームと刻んだ国産和栗の粒をたっぷりと包んだ、山口県のお土産として人気のまんまるスイーツ。山口県で創業100年を超える老舗お菓子メーカーあさひ製菓の「果子乃季」が作っていて、本社工場地下から湧き出る名水「琴名水(きんめいすい)」を使って蒸しあげている。「月でひろった卵」は、過去に、全日空の機内食として採用されたり、菓子博で内閣総理大臣賞を受賞したり、その美味しさは全国でも認められています。2010年3月には、累計生産個数が1億個を突破。今や、山口県を代表する銘菓です。月でひろった卵のシリーズで、ミルク感た...»

ほわり(スフレ)

1日に約2000個売れる人気のスイーツ

山口県で創業100年を超える老舗お菓子メーカーあさひ製菓の「果子乃季」にて、2009年の秋に発売され、現在では1日に約2000個売れるとっても人気のスイーツ。職人が試行錯誤して完成した、ほわっほわなスフレ生地で、とろけるクリームをたっぷりサンドしています。お昼の人気番組や、有名バラエティなど、TVや雑誌でも度々紹介され、お取り寄せスイーツとしても話題です。2ヶ月おきに登場する季節限定味が楽しめるのも、人気の秘訣。定番のミルククリーム・チーズクリームに加え季節限定味の3種類をお楽しみいただけます。...»

阿わ雪(和菓子)

春の淡雪を思わせるふわふわで口溶け抜群の皇室献上菓子

初代総理大臣を務めた伊藤博文公がこよなく愛し、皇室献上したという一子相伝の由緒ある和菓子。鮮度抜群の有機卵の卵白に、創業時から使用している上質の砂糖、厳選した寒天を合わせただけというシンプルさ。ふんわりとしたやわらかな食感で、マシュマロよりも軽いが綿菓子よりはしっかりとしている。上品な甘さと口中でシュワッととろける口溶けの良さ、真っ白な様は、まさに淡雪を感じさせる。『阿わ雪』という名もこの菓子を口にした伊藤博文公が「春の淡雪のようだ」と言ったことから命名されたそうだ。「阿わ雪」は、江戸時代末期の慶応年間に創業した、下関の老舗和菓子店「阿わ雪本舗 松琴堂 ( あわゆきほんぽ しょうきんどう )」...»

本多屋 本店 懐古庵「外郎」

厳選素材にこだわった全国菓子博覧会最高位受賞の山口伝統菓子

大正6年に創業の和菓子屋「蕨菓匠 本多屋」の外郎(ういろう)は、上質の九州産わらび粉を使用した創業時からの看板商品で、全国菓子博覧会で最高位の名誉総裁賞受賞賞品。上品でデリケートな甘さの中にもしっかりとした風味があり、舌ざわりもまろやか。外郎には北海道産のアズキや白インゲン、宇治産の抹茶を日田天然水を使用するなど素材にも徹底的なこだわりを持っている。特に人気のあずき豆外郎は、三日間かけてアズキを丹念に蜜炊きししているため、アズキのうま味とほのかな甘味が加わり絶品。豆外郎、こし餡、抹茶の定番と桜・抹茶白隠元・夏みかん・栗・黒糖の季節外郎がある。...»

山口夏みかんサブレ

ビタミン豊富で美肌効果大の夏みかんを使ったさわやかサブレ

山焼きだんごや外郎を製造している「きれん製菓」の、山口県萩産の夏みかんをふんだんに使ったサブレ。バターと夏みかん果汁をたっぷり練り込んだサックリとした生地には、夏みかんの果肉と皮をたっぷり使った甘さ控えめの上品なマーマレードをサンド。夏みかんを皮ごと使っているのでビタミンCはもちろん、オーラプテンというアンチエイジングに効果抜群の成分も豊富だから、女性にはうれしい美肌効果も。さわやかな香りとほのかな甘酸っぱさが印象的で、紅茶やコーヒーのお供にも最適。...»

山口みかんゼリー

みかんを丸ごと食べているような贅沢感がヤミツキに

「日本果実」が製造する山口県産の果肉をたっぷり詰め込んだ、甘さ控えめの果実ゼリーシリーズで、「山口みかんゼリー」、「瀬戸内いよかんゼリー」、「甘夏みかんゼリー」の全3種揃う。人気の「山口みかんゼリー」は、温州みかんをひとつひとつ丁寧に皮とスジをむき、じっくり蜜炊きをするなど手間ひまかけてつくられている。みかんの果肉がたっぷりと入っているので、みかんをそのまま食べているかのような贅沢さもたまらない。ツルンとしたのどごしもヤミツキ。...»

垢田のトマトゼリー

下関が誇るブランドトマトのうま味と甘味が詰まったふるふるゼリー

水を控え気味に栽培し、赤く熟すまで収穫しないので、果肉が肉厚でフルーツトマトのような甘さの下関産のブランドトマト「垢田のトマト」のゼリー。「お菓子工房 幸ふく」が試行錯誤を繰り返し、完成まで2年も費やしたという自信作だ。トマトの皮を1つ1つ丁寧にむき、程よい食感を出すためにトマトは角切りに。ミキサーにかけず、グラニュー糖を加えてゆっくりと時間をかけて果汁を抽出しているので透明感のあるジュースに仕上がっている。そのジュースがゼリーになっているのでとってもジューシー。スプーンですくうとこぼれ落ちそうなほどぷるぷる!...»

利休饅頭

一口サイズの蒸し饅頭

茶聖・千利休の茶会の時、黄金色の饅頭が出され、利休が大変気に入り、それ以来利休の茶会には必ずこの饅頭が出された。 この饅頭は「利休饅頭」と呼ばれるようになった。 お茶どころ宇部の代表銘菓。お店によって商品名が異なる。 吹上堂:利休さん、三田風月庵:利休饅頭、風月堂:利休饅頭、小川蜜カス本舗:利休まんじゅう、果子乃季:利休饅頭。...»

山焼きだんご

地元の伝統行事が生んだ銘菓

きな粉をまぶした餅に串を通した、第25回全国菓子大博覧会で農林水産大臣賞を受賞した素朴な団子。この団子は、山口県内にある国定公園・秋吉台で毎年2月に行われている山焼きの時に手弁当にしていたきな粉をまぶした団子をモチーフにしたお菓子。山焼きの後に生えてくる若草を堆肥や家畜の餌などにして、作物の米からきな粉団子を作ってきたという地元行事の風習から生まれたのだそう。串刺しにされた3つの餅にしっとりとしたたっぷりのきな粉はどことなく懐かしい味わい。山口市に本店を置く「きれん製菓」の銘菓。...»

蕨菓匠 本多屋「わらび餅」

本わらびを使用した本場の蕨餅の食感と香りをご賞味あれ

大正6年に創業の和菓子屋「蕨菓匠 本多屋」のわらび餅は、厳選した九州産の本わらびを使用した本格派。本わらびならではのぷるるんとした弾力のある食感と香り、味わいが楽しめる。また風味豊かなきな粉と、とろりとなるまで蜜炊きされた特製黒蜜がわらび餅本来の味わいをより一層引き立てる。本わらび使用なので、賞味期限が夏期は6日間、冬期は7日間。...»

ういろう(山口県)

プルンとした食感の大内文化を伝える雅な和菓子

室町時代に、「外郎薬」が中国から伝わり生まれた菓子が外郎だといわれ、山口でも大内氏統治時代に作られるようになった。各地の外郎が米粉を使うのに対して、山口ではわらび粉や葛粉を使い小豆餡と混ぜて蒸すため、軽い口当たりが特徴。山口市内各店で販売。 和菓子の「外郎(ういろう)」は、名古屋や京都、小田原などが有名な産地とされています。特に、戦後の物資不足の時期において、名古屋は原料調達に奮闘し、和菓子の製造に取り組んで全国に広く販売されました。その名古屋の外郎は、米粉と砂糖を主成分にし、蒸して仕上げることでもちもちとした食感と重厚な重さが特徴的です。 一方で、山口県も「外郎」の産地として知られていま...»

お多福の瓦そば

山口県名物瓦そばが家庭で楽しめる

山口県下関市の奥座敷「川棚温泉」発祥の名物料理である、瓦の上で野草や肉などを焼いて食べていたという言い伝えをヒントに茶そばを用いて料理した「瓦そば」。川棚グランドホテルお多福にある「瓦そば本店 お多福」で味わえるが、フライパンかホットプレートを使って自宅でも瓦そばが楽しめる乾燥麺のタイプの瓦そばセット。だし(つゆ)もセットになっているので、ネギと牛肉と錦糸たまごで簡単に作れます。お土産に贈り物におすすめです。...»

くりまさロール(カボチャのロールケーキ)

栗よりおいしいカボチャでつくったロールケーキ

生クリームの代わりに、“栗より勝る”という意味で名付けられた糖度の高い山口県阿知須産の「くりまさる」というカボチャをふんだんに使った濃厚なカボチャのペーストを使用したカボチャの和風ロールケーキ。甘味が強く、しっかりとしたうま味のあるくりまさるならではの味わいが楽しめる。ペーストに使用するカボチャは、ひとつひとつ丁寧に皮をむいて蒸し上げるなど手間ひまかけている。15cmと少し小ぶりだが、中身がしっかりしているので、ずっしりと重い。...»

糂汰味噌

潮流の速い海で育ったメバルが主役。味噌とネギが香ばしい

糂汰味噌は瀬戸内海で三番目に大きな周防大島の郷土料理。潮流の速い海でとれる”春告魚”と呼ばれるメバルと、麦味噌を合わせて作る。まず、メバルを焼いて骨を除き、皮付きのまま身をほぐす。そこに、麦味噌やみりん、酢などの調味料を混ぜる。魚の旨みと味噌の香ばしさが一体となった風味が食欲がくすぐる。食べ方は、あったかい御飯に糂汰味噌とねぎを添えて、熱いお茶を注ぐ”糂汰汁”が一般的。昔ながらの懐かしい味。島のお年寄りが子どもの頃は、カレーライスや卵かけご飯の感覚で親しまれていた。...»

山口ごま本舗「純粋 黒ごま油」

まるでフレッシュジュース!?新鮮さが自慢の黒ゴマ油

稀少価値の高い国産黒ごまを熟練の職人が一番香ばしさが引き立つまでじっくりと煎り、日本古来より伝わる「古代式玉締め低圧搾」で、ゆっくりと時間をかけて搾られる“黒ごま油”。ろ過に1ヶ月~1ヵ月半という長い期間を費やすことで、黄金色にキラキラと輝く、絞りたての純粋なフレッシュジュースのようなみずみずしさを持つごま油になるという。化学薬品や熱処理といったごまの風味を損なうものを一切取り入れないため、ごま本来の芳醇な香ばしさと甘みが、様々な料理で楽しめる。ごまの栄養分がたっぷり摂取できるのも嬉しい。...»

やきふく(焼きフグ)

ふくの身をスナック感覚で味わう贅沢なおつまみ

ふくの身の持ち味を活かして味付け加工した日高食品の「日高のやきふく」。弾力のある身を噛めば噛むほど味が出てきます。そのままでビールや日本酒など、アルコールのお供に最適です。...»

礒金醸造「かけしょうゆ」

おふくろの味には欠かせない濃厚で甘味のある醤油

甘味が特徴の山口県産の醤油。明治44年(1911年)の礒金醸造株式会社が昔ながらの製法でじっくり時間をかけてつくったのが「かけしょうゆ」。樽のもろみ藏で製造しているため、藏くせと桶くせが醤油に独特のうま味をもたらしている。濃厚でとろみとテリがあり、奥深い味わいだ。刺身や寿司、少し甘めの照り焼きや蒲焼きのタレ、煮物の味付けとしても文句なし。魚や肉問わず、どんな素材にも使える。素朴な田舎のおふくろの味を思い出させてくれる逸品だ。...»

ふく魚醤

下関が誇るフグから生まれた、全く新しいタイプの醤油

創業明治5年のヤマカ醤油が作る、高級特産品である本場下関産のフグをふんだんに用いた「ふく魚醤」は、フグの淡白な旨みが凝縮した調味料である。一般的な魚醤と違いクセのある匂いがなく、ほんのりと舌に残るフグの上品な薫りで、煮物、鍋の出汁になど、様々な料理のかくし味として幅広く使える万能調味料。...»

礒金醸造「生麦味噌」

麦麹を発酵&熟成させた伝統製法でつくる酵母が生きた“生”の味噌

国産素材にこだわった甘口の麦味噌。塩分が低く、麹を使う量が多いので甘味も強く、独特の香りが鼻腔をくすぐる。国産大豆と自家製の麦麹を合わせて桶に仕込み、加熱処理をせずにじっくりと発酵・熟成させているので、乳酸菌、酵母菌が生きていてうま味が格別だ。山口県産の大麦、裸麦、大豆のみを使用し、保存料や着色料、調味料などの食品添加物も一切加えていないので、味噌そのものの香りが立っているのが分かる。味噌汁にすると、さらっとした甘味と独特の香りが楽しめるのも生麦ならでは。味噌こしを使って味噌汁をつくるとよりおいしくできる。...»

瀬戸内花嫁たい焼き

和と洋が融合した目を奪われるスイーツ

瀬戸内のフルーツをふんだんに使った本格的なワッフルスイーツ。たい焼きの生地をワッフルに、純白の角隠し(つのかくし)に見立てた生クリームと季節のフルーツを簪(かんざし)の様に盛り込んだ、新感覚のたい焼きです。フルーツミックス・ベルギーチョコ・アンシャンティー・栗抹茶・みかん・洋梨ベリーの6種類の味があり、1つ1つ手作業で丁寧に作られています。周防大島のブランド大島みかんをトッピングした「みかん」味は、ふわふわでしっとりとしたワッフル生地と濃厚で、みかんの甘さと酸味のバランスが抜群。...»

山口県